illustration/高橋カオリ
超低金利のいま、多くの人は「固定金利でも金利は安いし、変動金利は危険だから避けたほうがいい」と考えているだろう。しかし、お金のプロであるファンナンシャルプランナーの海宝賢一郎さんは「いまこそ、変動金利がオススメ」と語る。その理由とは?今回は、知れば賢く得をする、変動金利の活用術を紹介する!
住宅ローンにはどのようなものがあるのか、簡単におさらいしてみよう。大きくわけると、以下の3つがある。
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変動金利・固定金利・固定金利選択型の3タイプの中で最も利率が低い変動金利。それでも避ける人が多いのは金利が見直された後に大幅に利率が上昇する可能性があるからだ。しかし、海宝先生は「過去20年間の金利変動を見てみると平均は4.0%程度です。これはバブル期の最高金利8.5%であった期間も含めた数字なので、今後35年間変動金利でローンを組んだ場合でも、平均的にはこの程度になるのではないかと思います」と言う。
しかし、いまは固定金利でも低金利のはず。実際、「フラット35」も3%前後と低金利なので、平均金利が4%では変動金利は損ではないか?「鍵となるのは優遇制度です。住宅ローン3タイプ、それぞれに優遇金利はありますが、もっとも適用金利が低くなるのが変動金利です。不動産会社との提携ローンなどで全期間一律で1.5%優遇といったものも登場しており、これを含めると格段にお得になります」(海宝先生)。この優遇金利の存在こそが、変動金利をオススメする所以なのだ。
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※平成15年10月以降は、住宅金融公庫融資に変わって「フラット35」の金利
優遇金利とは、各金融機関が顧客を獲得するために行っているサービス。近年は競争が激化し、全期間一律で店頭金利から1.5%マイナスという夢のような優遇金利も登場した。「注意したいのは優遇金利には、当初一定期間だけ安くする『当初期間優遇タイプ』。こちらの場合、変動金利では6年目以降の適用金利が『フラット35』より高くなる可能性があるので、あまりオススメできません」(海宝先生)。
また、変動金利は家計に余裕がない人は避けたほうがいい。住宅を購入した当初、月々の返済でギリギリだとしたら、金利上昇時に家計は破綻してしまう。「固定金利より割安なぶん、貯金できるくらいの余裕がほしい。そして、低金利のうちに繰り上げ返済をする。それも期間短縮型ではなく、返済額軽減型にするのがコツ。あとで金利が上がっても、月々の返済額を低く抑えることができるからです」(海宝先生)。賢く利用すれば、変動金利はかなり得するローンといえる。
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※当特集の内容は2009年2月5日現在のものです。